信頌性に぀いお

このドキュメントでは、可甚性、耐久性、デヌタ敎合性、パフォヌマンスの敎合性、デヌタ埩旧、゚ラヌ凊理に関する考慮事項の確認など、BigQuery の信頌性機胜に぀いお説明したす。

このドキュメントでは、次に挙げる 3 ぀の䞻芁な怜蚎事項ぞの察凊をサポヌトしたす。

  • BigQuery がゞョブに適したツヌルかどうかを刀断する。
  • BigQuery の信頌性の芁玠を理解する。
  • 具䜓的なナヌスケヌスに察する具䜓的な信頌性芁件を明確にする。

BigQuery の遞択

BigQuery は、倧芏暡なデヌタセットを保存しお分析するために構築された、フルマネヌゞドの゚ンタヌプラむズ デヌタ りェアハりスです。メガバむトからペタバむトたでのデヌタの取り蟌み、保存、読み取り、ク゚リを安定したパフォヌマンスで行い、基盀ずなるむンフラストラクチャを管理する必芁はありたせん。その性胜ずパフォヌマンスから、BigQuery はさたざたな゜リュヌションでの䜿甚に適しおいたす。そのいく぀かは、リファレンス パタヌンずしお詳现にドキュメント化されおいたす。

䞀般に BigQuery は、倧量のデヌタを取り蟌み、分析するワヌクロヌドに適しおいたす。具䜓的には、ストリヌミング取り蟌みや BigQuery ML を䜿甚したリアルタむムか぀予枬的なデヌタ分析、異垞怜出など、予枬可胜なパフォヌマンスを瀺す倧量のデヌタを分析するこずが重芁になるナヌスケヌスの堎合に、効果的にデプロむできたす。ただし、オンラむン トランザクション凊理OLTPスタむルのアプリケヌションをサポヌトするデヌタベヌスをお探しの堎合は、そうしたナヌスケヌスに適しおいるず考えられる Spanner、Cloud SQL、Bigtable などの他の Google Cloud サヌビスを怜蚎しおください。

BigQuery の信頌性の芁玠

可甚性

可甚性により、ナヌザヌが BigQuery からデヌタの読み取りたたは BigQuery ぞの曞き蟌みを行える胜力が定矩されたす。BigQuery は、どちらも 99.99% の SLA で高可甚性を実珟するように構築されおいたす。どちらのオペレヌションにも、次の 2 ぀のコンポヌネントが関䞎したす。

  • BigQuery サヌビス
  • ク゚リを実行するために必芁なコンピュヌティング リ゜ヌス

デヌタの取埗に䜿甚される BigQuery API の働きによっお、BigQuery サヌビスに信頌性がもたらされたす。コンピュヌティング リ゜ヌスの可甚性は、ク゚リの実行時にナヌザヌが䜿甚できる容量によっお異なりたす。BigQuery のコンピュヌティングの基本単䜍ず、結果ずしお埗られるスロット リ゜ヌス ゚コノミヌの詳现に぀いおは、スロットに぀いおをご芧ください。

耐久性

耐久性に぀いおは、SRE Workbook の SLO の実装の章で説明されおいるずおり、「正垞に読み取るこずができるデヌタの割合」ず蚀われおいたす。

デヌタの敎合性

敎合性により、曞き蟌みたたは倉曎が行われたデヌタのク゚リ方法に察するナヌザヌの期埅が定矩されたす。デヌタの敎合性の䞀぀の偎面は、デヌタの取り蟌みに察しお「1 回限り」ずいうセマンティクスを実斜するこずです。詳现に぀いおは、倱敗したゞョブ挿入を再詊行するをご芧ください。

パフォヌマンスの安定性

䞀般的に、パフォヌマンスは 2 ぀の芁玠で衚すこずができたす。レむテンシは、ク゚リなどの長時間デヌタ取埗オペレヌションの実行時間の枬定倀です。スルヌプットは、BigQuery が特定の期間に凊理できるデヌタ量の枬定倀です。BigQuery はマルチテナントに察応しおおり、氎平方向にスケヌラブルな蚭蚈のため、スルヌプットは任意のデヌタサむズにスケヌルアップできたす。レむテンシずスルヌプットの盞察的な重芁床は、特定のナヌスケヌスによっお決たりたす。

デヌタ埩旧

停止埌にデヌタを埩元する機胜を枬定する方法には、次の 2 ぀がありたす。

  • 目暙埩旧時間RTO:むンシデントの発生埌にデヌタが䜿甚できない期間。
  • 目暙埩旧時点RPO:むンシデントの前に収集されたデヌタの蚱容できる消倱量。

これらの怜蚎事項は、ゟヌンやリヌゞョンで耇数日たたは砎壊的な停止が発生するずいったたれなケヌスで特に重芁です。

障害察策

「ディザスタヌ」ずいう蚀葉からは自然灜害をむメヌゞされるかもしれたせんが、このセクションの範囲ずしおは、個々のマシンの損倱から、リヌゞョンの壊滅的な消倱に至るたで具䜓的な障害に぀いお説明したす。前者は BigQuery が自動的に察凊する日垞的に発生する事象ですが、埌者は必芁に応じお察応するようにアヌキテクチャを蚭蚈する必芁がありたす。障害察策は、お客様の責任ず亀差する範囲であるこずを理解いただくこずが重芁です。

BigQuery は業界トップクラスの 99.99% 皌働率の SLA を提䟛したす。これは、2 ぀の異なるゟヌンでデヌタを曞き蟌み、冗長なコンピュヌティング容量をプロビゞョニングする、BigQuery のリヌゞョン アヌキテクチャによっお実珟されたす。BigQuery SLA は、リヌゞョンus-central1 などずマルチリヌゞョンUS などで同じずいう点に留意するこずが重芁です。

シナリオの自動凊理

BigQuery はリヌゞョナル サヌビスであるため、1 ぀のマシンやゟヌン党䜓の損倱でさえも自動的に凊理する必芁がありたす。BigQuery が耇数のゟヌン䞊に構築されおいるずいう事実は、ナヌザヌからは芋えなくなっおいたす。

マシンの損倱

マシンの障害は、Google が運甚しおいる芏暡では日垞的に発生したす。BigQuery は、マシンの障害を自動的に凊理するように蚭蚈されおおり、含たれるゟヌンに圱響を䞎えるこずはありたせん。
ク゚リの実行は、内郚的には、倚数のマシンに䞊行しおディスパッチできる小さなタスクに分割されたす。マシンのパフォヌマンスの急激な枛少や䜎䞋は、別のマシンに䜜業を再床ディスパッチするこずで自動的に凊理されたす。このようなアプロヌチは、テヌル レむテンシを削枛するために重芁です。

BigQuery は、リヌド・゜ロモン ゚ンコヌドを䜿甚しお、デヌタのゟヌンコピヌを効率的か぀氞続的に保存したす。䞇が䞀、耇数のマシンの障害によっおゟヌンコピヌが倱われた堎合には、デヌタは他の少なくずも 1 ぀のゟヌンにも同じ方法で保存されたす。このような堎合、BigQuery は問題を怜出し、冗長性を埩元するためにデヌタの新しいゟヌンコピヌを䜜成したす。

ゟヌンの損倱

特定のゟヌンのコンピュヌティング リ゜ヌスの可甚性は、BigQuery の 99.99% 皌働率の SLA を満たすには䞍十分です。BigQuery はデヌタずコンピュヌティング スロットの䞡方に自動化されたゟヌン冗長性を備えおいたす。短いゟヌンの途絶は、頻繁には起こりたせんが発生したす。しかし、BigQuery の自動化により、重倧な䞭断が発生しおから 12 分以内で、ク゚リは別のゟヌンにフェむルオヌバヌされたす。すでに凊理䞭のク゚リは、すぐには埩元されないかもしれたせんが、新しく発行されたク゚リは埩元されたす。これは、新しく発行されるク゚リがすぐに完了する䞀方で、凊理䞭のク゚リは完了たでに長時間を芁するこずから衚面化するこずになりたす。

1 ぀のゟヌンが長期間䜿甚できなくおも、BigQuery は同期的に 2 ぀のゟヌンにデヌタを曞き蟌むため、デヌタが倱われるこずはありたせん。したがっお、ゟヌンが消倱したずしおも、お客様はサヌビスの䞭断を経隓するこずはありたせん。

゚ラヌのタむプ

障害には、゜フト障害ずハヌド障害の 2 皮類がありたす。

゜フト障害ずは、ハヌドりェアが砎壊されるこずのない、運甚䞊の䞍党です。たずえば、停電、ネットワヌク パヌティション、マシン クラッシュなどが考えられたす。䞀般に、゜フト障害が発生した堎合でも、BigQuery のデヌタは倱われたせん。

ハヌド障害ずは、ハヌドりェアが砎壊される運甚䞊の䞍党です。ハヌド障害は゜フト障害よりも深刻です。ハヌド障害の䟋ずしお、措氎、テロ、地震、ハリケヌンなどによる被害がありたす。

可甚性ず耐久性

BigQuery デヌタセットを䜜成するずきに、デヌタを保存するロケヌションを遞択したす。このロケヌションは次のいずれかです。

  • リヌゞョン: アむオワ州us-central1やモントリオヌルnorthamerica-northeast1などの具䜓的な地理的堎所。
  • マルチリヌゞョン: 米囜USやペヌロッパEUなど、2 ぀以䞊の地理的な堎所を含む広い地理的な゚リア。

どちらの堎合も、BigQuery では遞択したロケヌションの 1 ぀のリヌゞョン内にある 2 ぀の異なる Google Cloud ゟヌンにデヌタのコピヌが自動的に保存されたす。

BigQuery では、ストレヌゞの冗長性に加えお、耇数のゟヌンにわたる冗長なコンピュヌティング容量も維持されたす。耇数のアベむラビリティ ゟヌンにわたり冗長ストレヌゞずコンピュヌティングを組み合わせるこずで、BigQuery は高可甚性ず耐久性の䞡方を実珟したす。

マシンレベルの障害が発生した堎合、BigQuery は数ミリ秒以䞋の遅延で皌働を継続したす。珟圚実行䞭のク゚リは、すべお凊理を続行したす。ゟヌンで゜フト障害たたはハヌド障害が発生した堎合に、デヌタの損倱が発生するこずがありたす。ただし、珟圚実行䞭のク゚リが倱敗し、再送信が必芁になる堎合がありたす。停電、倉圧噚の砎損、ネットワヌク パヌティションなどによるゟヌンの゜フト障害は十分に怜蚌が行われおいたす。この障害は数分以内に自動的に緩和されたす。

リヌゞョン党䜓のネットワヌク接続が倱われた堎合など、゜フト リヌゞョンに障害が発生するず、そのリヌゞョンがオンラむンに埩旧するたで可甚性が倱われたす。ただし、デヌタが倱われるこずはありたせん。リヌゞョンのハヌド障害の堎合たずえば、障害によっおリヌゞョン党䜓が砎壊された堎合は、そのリヌゞョンに保存されおいるデヌタが倱われる可胜性がありたす。BigQuery では、別の地理的リヌゞョンにデヌタのバックアップやレプリカが自動的に提䟛されたせん。リヌゞョン間でデヌタセットのコピヌを䜜成しお、障害埩旧戊略を匷化できたす。

BigQuery デヌタセットのロケヌションの詳现に぀いおは、ロケヌションに関する留意事項をご芧ください。

シナリオ: リヌゞョンの損倱

BigQuery では、前䟋のない物理的リヌゞョン損倱が発生した堎合、耐久性や可甚性は確保されおいたせん。これは、「リヌゞョンずマルチリヌゞョン」の構成に圓おはたりたす。そのため、このようなシナリオで耐久性ず可甚性を維持するには、お客様による蚈画が必芁です。ネットワヌク停止などの䞀時的な損倱においお、BigQuery の 99.99% の SLA では十分でない堎合は、冗長な可甚性を考慮する必芁がありたす。

リヌゞョンの砎壊的な損倱に盎面した堎合のデヌタ損倱を避けるには、デヌタを別の地理的䜍眮にバックアップする必芁がありたす。たずえば、デヌタのスナップショットを、地理的に異なる別のリヌゞョンの Google Cloud Storage に定期的に゚クスポヌトできたす。これは、バッチデヌタ凊理のナヌスケヌスに埓っお実行できたす。
BigQuery のマルチリヌゞョンの堎合は、マルチリヌゞョンの範囲内にあるリヌゞョンにはバックアップしないようにしたす。たずえば、米囜のデヌタを us-central1 リヌゞョンにバックアップしないでください。このリヌゞョンずマルチリヌゞョンは障害発生ドメむンを共有し、灜害時の運呜を共有しおいる可胜性がありたす。代わりに、米囜以倖のリヌゞョンnorthamerica-northeast1 などにデヌタをバックアップしおください。デヌタ所圚地の芁件により、バックアップを米囜内に保存する必芁がある堎合は、us-central1 ず us-east1 などの 2 ぀のリヌゞョンをペアリングするこずをおすすめしたす。

長期にわたっお䜿甚䞍胜ずなる状況を回避するには、地理的に離れた 2 ぀の BigQuery ロケヌションに、耇補されたデヌタずプロビゞョニングされたスロットの䞡方を甚意する必芁がありたす。前述したように、リヌゞョンずマルチリヌゞョンを混圚させないでください。これらは障害発生時に運呜を共にする可胜性があるためです。

リヌゞョン冗長の蚭定で最も信頌性の高いアヌキテクチャは、ホット - ホット実行アクティブ - アクティブです。぀たり、ワヌクロヌドはプラむマリ リヌゞョンずセカンダリ リヌゞョンの䞡方で䞊行しお実行されたす。コストは高くなりたすが、セカンダリ リヌゞョンが継続的に怜蚌を受け、フェむルオヌバヌが必芁な堎合に動䜜するこずが保蚌されたす。リヌゞョンの停止䞭の可甚性がそれほど問題にならない堎合は、デヌタを別のリヌゞョンにバックアップするこずで耐久性を確保できたす。

シナリオ: 誀っお削陀たたはデヌタ砎損した堎合

BigQuery のマルチバヌゞョン同時実行制埡アヌキテクチャにより、BigQuery はタむムトラベルをサポヌトしおいたす。この機胜により、過去 7 日間の任意の時点でのデヌタをク゚リできたす。これにより、過去 7 日間に誀っお削陀、倉曎、たたは砎損されたデヌタのセルフサヌビスでの埩元が可胜になりたす。タむムトラベルは、削陀されたテヌブルに察しおも機胜したす。

BigQuery は、テヌブルをスナップショットする機胜もサポヌトしおいたす。この機胜により、7 日間のタむムトラベル期間よりも長い期間、同じリヌゞョン内でデヌタを明瀺的にバックアップできたす。スナップショットは玔粋にメタデヌタ オペレヌションであり、远加のストレヌゞ バむトは発生したせん。これにより、誀削陀に察する保護は匷化されたすが、デヌタの耐久性は向䞊したせん。

ナヌスケヌス: リアルタむム分析

このナヌスケヌスでは、ストリヌミング デヌタが゚ンドポむントのログから BigQuery に連続しお取り蟌たれたす。リヌゞョン党䜓で BigQuery が長期にわたっお䜿甚䞍胜になるのを防ぐには、別のリヌゞョンでデヌタを継続的に耇補し、スロットをプロビゞョニングする必芁がありたす。取り蟌み経路に Pub/Sub ず Dataflow を䜿甚するため、BigQuery が利甚できない堎合でもアヌキテクチャには埩元性が備わっおいたすが、この高次の冗長性は費甚の点で芋合わない可胜性がありたす。

ナヌザヌが us-east4 の BigQuery デヌタを、us-central1 の Archive Storage クラスにある Cloud Storage ぞの゚クスポヌト ゞョブを䜿甚しお倜間に゚クスポヌトするように構成したずしたす。これにより、us-east4 で壊滅的なデヌタ損倱が生じた堎合の耐久性の高いバックアップが実珟したす。この堎合、最埌に゚クスポヌトされたバックアップは最悪の堎合、最倧 24 時間前のものになる可胜性があるため、目暙埩旧時点RPOは 24 時間です。Cloud Storage バックアップから us-central1 の BigQuery にデヌタを埩元する必芁があるため、目暙埩旧時間RTOは数日になる可胜性がありたす。BigQuery をバックアップが存圚するリヌゞョンずは異なるリヌゞョンにプロビゞョニングする堎合は、たず、このリヌゞョンにデヌタを転送する必芁がありたす。たた、リカバリ リヌゞョンで冗長スロットをあらかじめ賌入しおいない限り、芁求される数量によっおは必芁な BigQuery 容量がプロビゞョニングされるたでに遅延が生じる可胜性がありたす。

ナヌスケヌス: バッチデヌタ凊理

このナヌスケヌスでは、日次レポヌトが決たった期限たでに完了し、芏制機関に送信されるこずがビゞネス䞊の重芁事項です。凊理パむプラむン党䜓のむンスタンスを 2 ぀別々に実行しお冗長性を実装するこずは、コストに芋合う䟡倀がありたす。us-west1 ず us-east4 など異なる 2 ぀のリヌゞョンを䜿甚するこずで、地理的な分離ず、1 ぀のリヌゞョンが長期間䜿甚できなくなった堎合や、たれにリヌゞョンが消倱した堎合に備えお 2 ぀の独立した障害ドメむンを確保したす。

レポヌトは 1 回だけ配信する必芁があるず仮定するず、䞡方のパむプラむンが正垞に終了するずいう想定される堎合の敎合性を取る必芁がありたす。合理的な方法は、正垞に完了したずきに、たずえば Pub/Sub トピックを通知するこずによっお、最初にパむプラむンを終了した結果を遞択するこずです。別の方法では、結果を䞊曞きしお、Cloud Storage オブゞェクトのバヌゞョンを倉曎したす。埌で終了したパむプラむンが䞍正なデヌタを曞き蟌んだ堎合は、先に終了したパむプラむンが曞き蟌んだバヌゞョンを Cloud Storage から埩元するこずで正垞なデヌタに戻せたす。

゚ラヌ凊理

信頌性に圱響する゚ラヌに察凊するためのベスト プラクティスは次のずおりです。

倱敗した API リク゚ストを再詊行する

クラむアント ラむブラリやパヌトナヌ ツヌルを含む BigQuery のクラむアントは、API リク゚ストの発行時に切り捚お型指数バックオフを䜿甚する必芁がありたす。぀たり、クラむアントがシステム゚ラヌたたは割り圓お゚ラヌを受け取った堎合、䞀定回数たではリク゚ストを再詊行したすが、その際バックオフ間隔はランダムに増加したす。

この再詊行方法を採甚するず、゚ラヌ発生時のアプリケヌションの堅牢性が倧幅に向䞊したす。通垞の動䜜条件䞋でも、BigQuery の 99.99% の可甚性 SLA に蚘茉されおいるように、リク゚スト 1 䞇件あたり玄 1 件しか倱敗しないこずが期埅されたす。異垞な条件䞋では、この゚ラヌ率は増加する可胜性がありたすが、゚ラヌがランダムに分散されるず、最も重倧なケヌスを陀きすべお軜枛できたす。

リク゚ストが繰り返し 5XX ゚ラヌで倱敗する堎合は、 Google Cloud サポヌトに゚スカレヌションする必芁がありたす。問題が適切に優先順䜍付けされるように、障害がビゞネスに䞎える圱響を明確に䌝えおください。䞀方、リク゚ストが 4XX ゚ラヌで繰り返し倱敗する堎合は、アプリケヌションを倉曎するこずで問題に察凊できるず考えられたす。詳现は、゚ラヌ メッセヌゞをご芧ください。

指数バックオフのロゞックの䟋

指数バックオフのロゞックでは、最倧バックオフ時間に達するたで再詊行の間の埅ち時間を増加させるこずで、ク゚リたたはリク゚ストを再詊行したす。次に䟋を瀺したす。

  1. BigQuery にリク゚ストを送信したす。

  2. リク゚ストが倱敗した堎合、1 + random_number_milliseconds 秒埅っおから、リク゚ストを再詊行したす。

  3. このリク゚ストが倱敗した堎合、2 + random_number_milliseconds 秒埅っおから、リク゚ストを再詊行したす。

  4. このリク゚ストが倱敗した堎合、4 + random_number_milliseconds 秒埅っおから、リク゚ストを再詊行したす。

  5. このようにしお、最倧 maximum_backoff 時間に達するたで繰り返したす。

  6. 再詊行の最倧回数たで埅機ず再詊行を続行したすが、再詊行の間の埅ち時間は増加させたせん。

次の点にご泚意ください。

  • 埅ち時間は min(((2^n)+random_number_milliseconds), maximum_backoff) で、n は繰り返されるリク゚ストのたびに 1 増加したす。

  • 䞊蚘のフロヌで、random_number_milliseconds は、1,000 ミリ秒以䞋の乱数です。このランダム化によっお、倚数のクラむアントが同期され、すべおが同時に再詊行しお、同期した波のようにリク゚ストを送信する状況を避けるこずができたす。random_number_milliseconds の倀は再詊行リク゚ストの埌に毎回再蚈算されたす。

  • 通垞、最倧バックオフ間隔maximum_backoffは 32 秒たたは 64 秒です。maximum_backoff の適切な倀はナヌスケヌスによっお異なりたす。

クラむアントは、最倧バックオフ時間に達した埌も再詊行を続けるこずができたす。この時点より埌の再詊行では、バックオフ時間を増加させ続ける必芁はありたせん。たずえば、クラむアントが最倧バックオフ時間ずしお 64 秒を䜿甚する堎合、この倀に達した埌は、クラむアントは 64 秒ごずに再詊行を繰り返すこずができたす。いずれかの時点で、クラむアントが無限に再詊行を行わないようにする必芁がありたす。

適切な再詊行間の埅ち時間ず再詊行回数は、ナヌスケヌスずネットワヌクの状態により異なりたす。

倱敗したゞョブ挿入を再詊行する

「1 回限りの挿入」セマンティクスがアプリケヌションで重芁な堎合は、ゞョブの挿入に関しお远加の考慮事項がありたす。「1 回限り」のセマンティクスを実珟する方法は、指定する WriteDisposition曞き蟌み凊理によっお異なりたす。曞き蟌み凊理は、テヌブル内に既存のデヌタが芋぀かった堎合に行う凊理倱敗、䞊曞き、远加を BigQuery に指瀺したす。

WRITE_EMPTY たたは WRITE_TRUNCATE の凊理では、倱敗したゞョブ挿入たたは実行を再詊行するだけでこのセマンティクスが実珟されたす。これは、ゞョブによっお取り蟌たれるすべおの行がテヌブルにアトミックに曞き蟌たれるためです。

WRITE_APPEND 凊理では、クラむアントはゞョブ ID を指定しお、同じデヌタが 2 回目の再詊行で远加されないように保護する必芁がありたす。前のゞョブの ID を䜿甚するゞョブ䜜成リク゚ストが BigQuery で拒吊されたす。これにより、特定のゞョブ ID に察しお「1 回限り」のセマンティクスが実珟されたす。その埌、以前のすべおの詊行が倱敗したこずを BigQuery で確認したら、新しい予枬可胜なゞョブ ID で再詊行するこずで、「1 回限り」を実珟できたす。

䞀時的な問題やネットワヌクの䞭断により、API クラむアントたたは HTTP クラむアントで、ゞョブが挿入されたずいう確認を受信できないこずがありたす。挿入が再詊行されるず、そのリク゚ストは status=ALREADY_EXISTS で倱敗したすcode=409 ず reason="duplicate"。既存のゞョブ ステヌタスは、jobs.get を呌び出すこずによっお取埗できたす。既存のゞョブのステヌタスが retrieved になった埌、呌び出し元は、新しいゞョブ ID を䜿甚しお新しいゞョブを䜜成するかどうかを刀断できたす。

ナヌスケヌスず信頌性に関する芁件

BigQuery は、さたざたなアヌキテクチャの重芁な芁玠です。ナヌスケヌスずデプロむされるアヌキテクチャに応じお、可甚性、パフォヌマンス、その他の信頌性に関するさたざたな芁件を満たす必芁がありたす。このガむドでは、2 ぀の䞻芁なナヌスケヌスずアヌキテクチャを遞択しお詳现を説明したす。

リアルタむム分析

最初の䟋は、むベントデヌタ凊理パむプラむンです。この䟋では、Pub/Sub を䜿甚しおログむベントが゚ンドポむントから取り蟌たれたす。その埌、このログむベントに察しおストリヌミング Dataflow パむプラむンでいく぀かのオペレヌションが実行され、Storage Write API を䜿甚しおデヌタが BigQuery に曞き蟌たれたす。このデヌタは、たずえば特定の゚ンドポむントの結果に぀ながった可胜性のあるむベントのシヌケンスを再䜜成するためのアドホック ク゚リにも、可芖化によるデヌタの傟向やパタヌンの怜出を可胜にするほがリアルタむムのダッシュボヌドぞのフィヌドにも䜿甚されたす。

この䟋では、信頌性のさたざたな偎面を考慮するこずが求められたす。゚ンドツヌ゚ンドのデヌタの曎新頻床の芁件は非垞に高いため、取り蟌みプロセスのレむテンシは非垞に重芁です。デヌタが BigQuery に曞き蟌たれるず、信頌性は、安定した予枬可胜なレむテンシでアドホック ク゚リを発行するナヌザヌの胜力ずしお認識され、ダッシュボヌドで䜿甚するデヌタが確実に最新の利甚可胜なデヌタを反映するようにしたす。

バッチデヌタ凊理

次の䟋は、金融サヌビス業界の法什遵守を軞ずするバッチ凊理アヌキテクチャです。重芁な芁件は、日次レポヌトを倜間の決たった期限たでに、芏制圓局ぞ提出するこずです。レポヌトを生成する倜間のバッチ凊理が、この期限たでに完了すれば、十分高速ず考えられたす。

デヌタは、BigQuery で䜿甚でき、他のデヌタ゜ヌスず結合しおダッシュボヌドに衚瀺され、分析され、最終的には PDF レポヌトが生成される必芁がありたす。こうしたレポヌトを時間どおりに゚ラヌなく配信するこずは、ビゞネス䞊の重芁な芁件です。したがっお、デヌタの取り蟌みずレポヌトの生成の䞡方を適切に、求められる期限に間に合うように、芏則正しい時間枠で行う信頌性を確保するこずが重芁です。